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多汗症の原因

多汗症の原因としては、以前は緊張や不安などからくるストレスが原因だと考えられていました。
「気の持ち方次第で多汗症は治る」と言われていましたが、実際にはリラックスしている状態でも手の平から汗が滴り落ちたり、朝目が覚めた瞬間に汗をかきはじめたりするケースもあり、必ずしも精神的な要因による病気だとは言えない事が判っています。

それでは、多汗症の原因とは一体どんな事なのでしょう。
多汗症の原因には、もちろん、「精神性発汗型多汗症」と言って、ストレスや緊張から自律神経のバランスが崩れて交感神経が副交感神経よりも優位になり、発汗を促す場合もあります。

その他には、中枢神経の異常や循環器の疾患、内分泌異常や代謝異常などの病気によって多汗症になるケースもあります。
具体的には、バセドー病や褐色細胞腫、急性リウマチや糖尿病などです。

急に汗の量が多くなった場合には、このような病気が原因である可能性もあるので、早目に専門医を受診するようにしましょう。

また、ホルモンバランスが崩れると、自律神経に影響を及ぼし、多汗症となる可能性があります。

このような多汗症の場合には、全身的に発汗が起こる「全身性多汗症」となるケースが多いようです。
食事が原因となる多汗症もあります。
具体的には、辛いものや酸味のあるものを食べたり飲んだりした場合に、発汗神経が刺激され、多量の汗をかいてしまいます。

これは、「味覚性多汗症」と呼ばれています。

このように、多汗症の原因は人によって様々なのです。

多汗症の治療(手術)

多汗症を治療する方法にはいくつかありますが、その中に手術による治療方法があります。

それでは、多汗症を治療する手術には、一体どんなものがあるのでしょう。

まず、「交感神経切除手術」があります。

これは、特に手のひらの多汗症の治療として多く用いられている方法で、腔鏡下胸部交感神経切除術、交感神経遮断手術、また、ETSとも呼ばれています。
多汗症の主な原因は、交感神経が優位になる為だと考えられているので、その交感神経を取り除く事で、多汗症を治療しようと言うものです。
傷口が小さく、手術時間も短い為に、患者への負担は少ない手術だと言えます。

同じように、足の裏の汗を止めるには、腰椎の交感神経を切除する手術を行います。

どちらにしても、交感神経を切除するのですから多汗症の完治は期待出来ますが、その代わりに今まで気にならなかった他の部分から多量の汗が出る「代謝性発汗(反射性発汗)」が起こる可能性があります。
わきの下の多汗症には、「超音波手術」が効果的です。

これは、わきの下の汗腺を除去する手術で、わきがの治療でも多く行われています。
汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺がありますが、アポクリン腺は超音波手術で除去されると、二度と再生しません。

けれど、エクリン腺の方は除去しても再生される事もありますので、多汗症の完治には至らない可能性もあります。

このように、手術治療にはメリット、デメリットがつきものですから、その事をよく理解した上で手術を行う事が重要となってきます。

汗を止める方法

大切な場面で急に汗がふき出して来て、焦った経験は誰にでもあると思います。
そんな時に、一時的にでも汗が止まると、とても助かりますよね。

それでは、汗を一時的に止める方法には、一体どういった事があるのでしょう。

まず、とっさに汗を抑えたい時の対処法です。

これは「皮膚圧反射」を利用した方法で、やり方としては両手の指で同時に両側の乳房の上あたりの皮膚を強くつねるだけです。
こうする事で、そのつねった部分から頭までの汗が一時的に減少していきます。

また、市販されている制汗剤を使用する方法もあります。
現在では、様々なタイプの制汗剤があるので、その中でも自分の汗の状態に応じたものや、使う状況に合った制汗剤を選ぶと良いでしょう。

どうしても汗を抑えたい場合には、薬を使用する方法もあります。

これは、発汗する際に交感神経の末端から出ている「アセチルコリン」という化学物質を止める神経遮断薬で、腺からの分泌を止めるので全身に作用してしまいます。

その為に、「局所性多汗症」で手のひらの汗だけを止めたいとか、顔の部分の汗だけを止めたいと言った使い方は出来ません。

また、口の渇きや、便秘、胃腸障害などの副作用も報告されているので、使用には慎重になる必要があります。

それに、肉を食べると体温が上昇して汗をかきやすくなったり、辛い食べ物には発汗作用がある為に汗をかきやすくなったりする事も覚えておくと良いでしょう。

多汗症の薬

「オドレミン」と言う制汗剤を御存知でしょうか?
多汗症のひとつでもある手掌多汗症の方達の間では、今非常に人気のある制汗剤のようです。

それでは、本当に多汗症にはオドレミンが効果的なのでしょうか。

まず、オドレミンとは、日邦薬品工業株式会社から販売されている塩化アルミニウムを含んだ制汗剤です。
塩化アルミニウムは、手術以外では多汗症に最も効果があるとされていますので、その成分を含んでいるこのオドレミンは、多汗症の症状にかなりの効果が期待出来るでしょう。

実際、このオドレミンを使用した多汗症の方達の間では、かなり症状が改善されて汗をかかなくなった、今までどんな制汗剤でも汗が止まらなかったのに止まった等の口コミが多く、その効果が実証されているようです。

ただし、オドレミンはいい事ばかりではありません。
オドレミンには塩化アルミニウムが13%の割合で含まれているので、肌の弱い人は赤くなってヒリヒリとしたりかゆみが出たり、かぶれたりしてしまう恐れがあります。

特にアトピー性皮膚炎の方は注意が必要ですので、様子を見ながら使用して行く方法をお勧めします。

また、オドレミンの効果が実感出来るようになるには数日掛かる場合もあり、即効性がある訳ではないようです。

どちらにしても、副作用をきちんと理解して正しく使用すると、オドレミンは多汗症には非常に効果的な制汗剤だと言えるでしょう。

部分的に汗をかく方は多汗症の可能性あり。

手の汗が酷くて書類が濡れて字が書けない、寒い季節なのに靴の中が湿ってしまうくらい足に汗をかく、水浴びをしたのかと思うくらいに背中から汗が滴り落ちる、脇の下がビショビショになる。

こんな経験をした事はありませんか?もしかすると、それは単純にあなたが汗かきの体質だからなのかもしれませんね。

けれど、年齢を重ねてもなかなか症状が改善されなかったり、日常生活にまで支障をきたしたりするようであれば、それは単なる汗かきではなくて、何かの病気かもしれません。

それでは、体の一部分を中心に汗が多量に出る症状には、一体どんな病気が考えられるのでしょう。
手であったり、顔であったり、足であったり、体の一部分を中心にして汗が多量に出てしまう症状としては、多汗症が考えられます。
多汗症は、人が汗をかくほとんどの体の各部分から発汗し、汗の程度によってもレベル分けされているので、なかなか多汗症だとの特定は難しいかもしれません。

けれど、基本的に汗というものは、体温調整を行う為に出てくるものなのですが、涼しい季節やエアコンの効いた涼しい部屋の中でも、ビショビショになるくらい多量の汗をかくようでしたら、まず多汗症を疑ってみましょう。

多汗症の中で、手の平や足の裏、脇の下や頭、顔などの一部分から大量の汗をかく場合には「局所性多汗症(きょくしょせいたかんしょう)」と呼ばれています。

精神性多汗症

人と接する時や人前でプレゼンする時などに緊張して、手足や脇・背中・足などに、異常なほど汗が出てしまったりすることはありませんか?

他にも、手のひらが異常に汗をかきやすい方など、いらっしゃると思いますが、それは精神性多汗症の疑いがあります。
精神性多汗症とは、日々ストレスを受け、交感神経が緊張することにより、全身のあらゆる部位に異常なほど汗が出てしまう症状のことを言います。

元々、人間は汗をかく生き物なので、汗をかきやすい人がいたり、全く汗をかかない人もいたりしますよね。
これが精神性多汗症かどうかをわからなくさせてしまっている原因の一つで、体質的にそもそも個人差があるため、汗をかきやすいからといって、その人達の全員が精神性多汗症とは限りません。
精神性多汗症の方は汗を異常にかくことにより、汗をかくことに対して普通の人よりも常に気にかけています。

汗をかくことを気にしているがゆえに、汗をかいてしまうことが恐怖になり、さらに汗をかいてしまうという症状が出ます。
通常の多汗症であれば、病院へ行って、手術や薬の服用などの治療を行うことで、完治することも出来るでしょう。

しかし、精神性多汗症の場合は、体質の問題ではないので、手術や治療などでは治すことは出来ないのです。
精神性多汗症かな?と思ったのならば、一度考えてみて下さい。

人前で異常に汗をかくようになってしまったきっかけなど、あったりしませんか?過去の環境や対人関係などで、トラウマになるようなことは起こりませんでしたか?
精神性多汗症を克服するためには、多汗症の原因となるような精神的問題を解決しなくてはなりません。

一度、精神科やカウンセリングに行って診察してもらい、解決への糸口を見つける必要があります。

多汗症の症状を抑えるツボ

多汗症はある場面で不安や恐怖からストレスを受けた時に、体全身ではなく、脇の下や手のひらなどに異常に汗をかいてしまう状態のことを言います。

体質的に元々汗をかきやすい方はいらっしゃると思いますが、これとはまた違い、ストレスを感じたり、緊張状態にある時だけ汗をかいてしまうのです。

治療方法としては、精神科に行き、カウンセリングを受ける必要があるのですが、その中でもちょっと注目してみたいのは、ツボ治療です。多汗症の治療法としてメインの治療法ではありませんが、多汗症でお悩みのようなら、一度ツボ治療も行ってみて下さい。

先程もお話したように、多汗症はストレスや不安を感じることにより、症状があらわれます。

首の後ろの付け根を触ってみて下さい。大きく飛び出ている骨があると思います。そこから、背骨3つ分、下がった所に「身柱(しんちゅう)」というツボがあります。身柱は自律神経失調症の治療を行う際に使われているツボで、体の熱を静めてくれる働きがあるのです。

他にも、手をグーにして握った時、小指側に少し飛び出ている骨がありますよね。

ここが「後谿(こうけい)」というツボなのですが、ここにも体の熱を静めてくれる働きがあると言われています。

あとは、「復溜(ふくゆ)」と言って、内側のくるぶしから指3本分ほど下のツボもあり、ここは体の熱を静めてくれる働きの他に、体内の水分をコントロールしてくれる働きもあるので、発汗を抑制してくれるのです。

ツボ治療だけで100%改善される訳ではありませんが、外出先などで多汗症で困った時、ちょっとツボを押してみて下さい。

漢方による多汗症の治療

ストレスを感じることや代謝機能に障害が生じることにより、発症してしまう多汗症。元々体質で、遺伝的に汗を人よりも多くかいてしまう方もいらっしゃると思います。でも、異常なほどに汗をかいてしまうようであれば、何らかの障害が生じていることを疑った方がいいかもしれません。

多汗症を改善する方法の一つとして、最近では、漢方薬での治療が注目されています。東洋医学では、病気にかかったり、体に不調をきたした時は、体と心のバランスが崩れていて、それが体に症状としてあらわれていると考えます。

そして、崩れてしまったバランスを薬を使って治療するのではなく、人間が持っている自然治癒力を生かして改善していくという考えを持っているのが漢方薬なのです。

多汗症はストレスや不安を感じることにより、発汗してしまう症状なので、漢方薬の考えにとても合致しています。

多汗症の治療において一番よく使われる漢方薬の処方は、「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」です。

この漢方薬の処方は、やや太り気味で汗をかきやすかったり、暑くなるとすぐに汗の量が増えてしまう方に用いられています。

直接汗に作用する漢方薬だけではありません。「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」は、精神性多汗症の方に多く使用されています。緊張やストレスを感じることによって汗をかいてしまう場合に、神経の緊張を緩めたり、精神を安定させてくれる作用のある漢方薬の処方です。

どの漢方薬の処方も、これなら多汗症に必ず効くという物ではないですし、自分だけで判断するのは難しいので、漢方薬局に行き、自分に合った漢方薬を処方してもらいましょう。

多汗症とストレスの関係

多汗症でお悩みのあなた。性格が神経質だったり、几帳面だったり、あとは、人前に出るとどうしても緊張してしまったりしていませんか?

多汗症は、ストレスとは切っても切れない関係にあるのです。

多汗症は緊張したり、不安を感じることからくるストレスなど、精神的な問題が原因の一つだと言われています。

ストレスを感じたことにより、自律神経である交感神経が刺激を受けます。交感神経が刺激を受けたことによって、エクリン腺の働きが活発化することで発汗してしまうのです。

発汗することが人間として当たり前のことなので、ただ自分は汗をかきやすい体質なのかなと思ってしまい、多汗症であることに気がつかない方もいらっしゃるほどです。

それとは逆に、人前で異常に汗をかいてしまうことを気にするがゆえに、汗をかいてはいけないと意識することで、さらに汗をかいてしまう方もいらっしゃいます。

多汗症の場合、全身から発汗するのではなく、手のひらや脇の下など部分的に大量に汗をかくのが特徴です。心配なようでしたら、一度病院へ行って診察してもらうと良いでしょう。

そこで多汗症と診断された場合、自分のストレスとなっている原因を取り除かなくてはいけません。

ストレスをため込まず、交感神経を刺激しないことが一番良いのです。休日はストレスを感じないようにゆっくり休むなどして、対処していかなくてはなりません。

汗をかくことを気にすればするほど、ストレスとなってしまうこともあるので、汗をかくことが気にならないくらい、没頭出来る趣味などを見つけるのもいいかもしれませんね。

ボトックスによる多汗症の治療

多汗症の治療法は精神科でカウンセリングしてもらったり、漢方薬を使ったりと様々ありますが、最近、女性の間でも注目されているのがボトックス治療なのです。

シワの治療としてボトックス注射などという言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、ボトックス注射は多汗症の治療としても使われているのです。
汗の分泌を行っている神経をボトックスを使うことで遮断し、臭いの元となるアポクリン腺やエクリン腺の働きを抑制するというのがボトックス治療の特徴です。

今まではメスを使った手術が行われて来たのですが、このボトックス治療であればメスも使わず、注射で済んでしまうことから、多汗症でお悩みの女性から注目されている治療法なのです。
多汗症で悩んではいるけど、手術には抵抗があるとお考えの方にはおすすめの治療法でしょう。

一度の注射で、約6~12ヶ月は効果が維持出来ると言われていますが、もちろん、個人差はあるのでご注意下さい。
この注射を繰り返し行っていくことで汗腺が縮まっていくので、繰り返し行うことが効果を持続させるための一番の方法です。

一年中、多汗症でお悩みの方にも是非一度試していただきたい治療法ですが、夏など汗をかきやすい時期だけ汗の量や臭いをおさえたい方にもピッタリな治療法だと思います。
治療をしたくても、仕事や家事をしていると、なかなか治療のために時間を費やすことが出来なかったりしますよね。

しかし、ボトックス治療は麻酔をかける時間が30分程かかりますが、実際の治療時間は約10分です。

通院するのも6~12ヶ月に1回で済みますし、麻酔をかけるので、ほとんど痛みを感じることがありません。
多汗症の治療をしたかったけど、忙しくて時間がとれずに悩んでいた方に、是非おすすめしたい治療法の一つです。